トシです。
長年の習慣にアトピーの”種”が隠れています。
アトピーは慢性疾患。持続的に皮膚に炎症が出る症状です。
『病の種』はその人の生活習慣に潜んでいます。肥満と運動不足がリンクしているように、日々どんな行動をするかで心身の健康が決まります。
ではアトピーの種を作り出す”習慣”とは一体なんでしょうか?
今回は酵素栄養学から見る、アトピーと生活習慣について解説します。
目次
【ヒント:咀嚼(そしゃく)】アトピーになる生活習慣を公開!
人体の仕組みから考えると皮膚は排出器官です。体の毒素を外に出すことが役割。例えば、ニキビは脂質の消化不良によって起こります。
消化器官だけでは対処できない分が、湿疹や赤みとなり肌に跳ね返っています。
逆に言えば、消化器官内で完結できれば肌は絶対に荒れない。ということです。
どうすればスムーズに消化が行えるのでしょうか?そもそも何故、肌が荒れるほど消化が出来ていないのでしょうか?この辺りについて詳しくお伝えします。
99%の人間は消化不良
消化と聞くと「胃が強力な胃酸を分泌して、食べ物をジュッと溶かすんですよね。」と思いがちですが、実は違います。本来の消化は8割近くが自然消化で最後の締めに胃酸を分泌します。
自然消化というのは食べ物に含まれている”酵素”が食材を分解する現象です。
酵素が生きている食べ物を口にすると消化は非常にスムーズに行われます。逆に酵素がない食べ物は体の力だけで消化しないといけません。
この作業には膨大なエネルギーが必要となります。大抵は完全に消化できず体内で異常発酵して病気の種となります。
酵素は熱に弱いので加熱調理をする人間は誰しもが消化不良状態と言えます。だからこそ僕は食事の際に酵素サプリを飲用することをオススメしています。
とはいえ、酵素サプリも万能ではありません。これを飲めば何でも消化されるわけではないです。酵素サプリの効果を最大限に活かすためには、食べ方を意識する必要があります。具体的には咀嚼です。
消化のカギは咀嚼にあり
消化という行為は”消化器官”が行います。「当たり前だろ」と思うかもしれません。ですが消化器官で想像するのは胃とか腸ではないでしょうか?
もちろん胃腸も消化器官。ただ、その他にも消化器官は存在します。
具体的には口、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肛門が消化器官。
これらが一本のトンネルのように繋がって食べ物を消化・吸収排泄しています。
ここで注目すべきは口が消化器官ということ。
つまり口から消化活動は既に始まっているのです。
口では咀嚼により唾液が分泌されます。この唾液にはアミラーゼという糖質を分解する酵素が含まれています。さらに咀嚼をすることで食べ物が液状になり、その後の胃や腸での消化がスムーズに進めることが出来ます。
咀嚼を制する者がアトピーを制する
アトピーを発症する人は甘い物を欲する傾向が強いです。
主食や野菜を含めてお菓子などの糖質が多い食材を好みます。その一方で糖質の分解が苦手な体質でもあります。
消化が苦手な食べ物を好んで食べるので消化不良となり肌から排出されるという関係性です。
甘い物の消化はアミラーゼという酵素が必要です。
アミラーゼが分泌されるタイミングは唾液or膵液となります。消化器官で言えば、口か膵臓(すいぞう)です。
この二重の構えで体は甘い物(炭水化物)を完全に消化しようと試みます。ところが、この二重の包囲網を突破されてしまい未消化のままアトピーとなって排出されている。
なぜでしょうか?
それは咀嚼が不十分だから。
第一の関門である口で食べ物をモグモグしっかり噛む。
咀嚼を十分にすることで唾液が分泌されアミラーゼにより炭水化物が消化されます。
口でしっかり処理すれば膵臓で未消化物があっても最後のトドメが刺せます。逆に口での咀嚼が不十分だと、炭水化物の消化は膵臓に頼ることになります。
膵臓は口のようにアミラーゼの消化スペシャリストではなく、タンパク質や脂質などの消化も請け負っています。
炭水化物以外の消化が終わっていれば良いのですが、現実は悲惨です。
炭水化物、タンパク質、脂質。それぞれがほぼ固形のまま流れてきます。結果、消化活動に追われるも未消化のまま腸へと送り出すこととなります。
こうした状況からも分かるように炭水化物を集中的に消化できるのは、口しかないのです。
口で行う咀嚼が不十分だと高確率で消化不良が起こります。では何故、咀嚼が不十分になるのでしょうか?それには大きく3つの要素が絡んでいます。
ストレス
一つ目はストレス。現代はストレス社会と言われるほど精神的な負担が大きいです。
ストレス時の反応は人それぞれですが、アトピーを発症するタイプはストレス時に過食する傾向があります。
食べて紛らわすタイプ。
ストレス→過食→消化不良→アトピー→ストレス→過食。と無限ループしてしまいます。
解決策はストレスの大元を理解するしかありません。例えば仕事そのものが辛いのであれば転職も考えた方がいいですし、職場の人間関係であれば部署を変えてもらうなどの相談をしてみましょう。
それ以外にも酵素サプリを活用すれば、過食がかなり減ります。詳しくは後ほど解説します。
テレビ
テレビやYoutubeなどを見ながら食事をしていませんか?いわゆる『ながら食い』と呼ばれる行為。実は何かをしながら食事をしてしまうと通常よりも多く食べてしまったり、咀嚼回数が現象することが判明しています。
オランダのワーゲニンゲン大学のDieuwerke Bolhuis氏は話す。
Bolhuis氏らの研究チームは、18~53歳の被験者53人を対象に3日間のテストを行った。アニメ映画を見ながらスープによる食事をとってもらい、一口を5gに制限した場合と、15gに制限した場合とで比較した。3日目には、制限をしないで好きなように食べてもらった。
その結果、被験者はアニメ映画を見ながら食事をしているときは、スープの味に集中できなくなり、映画を見ていない場合よりも多くのスープを飲んだ。
さらには、一口を15gに制限した場合は、5gに制限した場合に比べ、飲んだスープの量は約30%も多かった。一口の量が多いほど、食事全体の摂取量は増えることが分かった。
興味深いことに、一回に口に含む食物の量が多いと、自分の食べた量を把握しづらくなり、過小評価する傾向がみられた。逆に、一回に口に含む食物の量が少ないと、食べた量を過大評価する傾向がみられた。
「食事の量をコントロールするためには、自分が何をどれくらい食べているのか認識することが大切です。そのために、食事に集中し、少しずつ食べる習慣が有用です」と、Bolhuis氏は強調している。
引用元:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0053288
食事中は食べ物をしっかりと味わうようにすると適度な量で満足感を得られます。
個人的にはラジオなどの音声を聴きながら食事をする場合は適度な量で抑えられているので、食べながら何かをしたい人は音楽や音声を聞くのもいいでしょう。
また一人で食事をするよりも数人で食べる方が他人の目があるので食べ過ぎ防止になるのでオススメです。
噛まない食べ物の普及
弥生時代では人々は一度の食事で約4000回も咀嚼していたとされています。
それが江戸時代には半分以下になり戦後50年間でさらに大幅減少。遂には現代人が1回の食事で噛む回数は約600回まで減少してしまいました。
この背景にはストレスやながら食いの影響もありますが、柔らかい食べ物の普及が大きいです。今では当たり前のふっくらもちもちの白米も昔は固い玄米でした。ウィダーインゼリーなどの噛まない栄養補給製品も普及したりと、人類史上これほど『噛まない時代』はないと言えます。
食欲をコントロールし肌の炎症を鎮める方法
ここまでの内容で消化不良から肌の炎症がスタートしていることをお伝えしました。
消化不良になる要因はよく噛まないことから起こります。噛まない要因はストレス、テレビ、噛まない食べ物の普及の3つです。
では今日から何をすれば、この問題を解決できるのでしょうか?
それは3つのポイントを抑えることで達成できます。
- 意識的に咀嚼をする。
- 食事中は動画を見ない
- 酵素サプリを活用する
この3つです。
意識的に咀嚼する
消化の始まりは口です。
ここでしっかり噛むことで胃腸は非常に助かります。
咀嚼回数は癖なので、意識的によく噛むようにすれば、やがて当たり前のようになります。
具体的には口に入れた食べ物を30回は噛むようにして下さい。
口の中の食べ物が形を留めていない状態になればクリアです。
よく噛むことで精神が落ち着いてストレス緩和効果もあります。
ストレス時は過食になる傾向がありますが逆にゆっくり噛んで食べる方が体にも心にもプラスに働きます。
一口の量を少なくしてゆっくり噛んで食べるように意識してみて下さい。
食事中は動画を見ない
食べながら動画を見る行為は必要以上に食べてしまう悪習慣です。
僕自身もそうですが映画やアニメを見ながら食事をするのは快適ですし至福のひとときです。
ただ、アトピーとの相性は最悪です。
これも癖のようなものなので、食事の際は音楽やラジオ、人と楽しく会話しながら食事をすることで徐々にそれが当たり前となります。
『食事瞑想』という考え方をご存知でしょうか?
これは食べている物に集中することで精神的にリラックスする方法のことを言います。
食べ物の口当たり、匂い、大きさ、噛んだ時の食感、飲み込んでから食道、胃に流れる感覚。これを意識的に味わうことで非常に穏やかな気持ちになれます。
動画を見る以外は基本的に問題ないので、自分にあったやり方を取り入れてみて下さい。
酵素サプリを活用する
食べたい物を消化する酵素を補うと、その食べ物への欲求が軽減することが解明されています。
例えば、糖質を分解するアミラーゼという酵素を補うと甘い物への執着がかなり減ります。アトピーを発症するタイプは甘い物を欲する傾向があります。
酵素サプリを活用して必要な酵素を補給することで根本的な食べたいという過剰な反応が自然に解消できます。
酵素サプリは目的別に様々な種類が出ていますが、毎日のように愛飲しているダイジェストゴールドがあれば間違いないでしょう。酵素サプリについてはこちらの記事もチェックして下さい。
まとめ
よく噛む。
小さい頃から言われている当たり前の行為ですが、実のところ中々うまく出来ていなかったりします。
それはあなたの意志が弱いとかそういうことではありません。
現代社会が咀嚼をしない食べ物に溢れていたり、ストレスが多い状況だから咀嚼回数が減少しています。
こういう状況だからこそ意識的に咀嚼を行いましょう。そうすることで消化不良が解消され肌の炎症は解決できます。
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