ビタミンEの摂り過ぎは死亡リスクを上げる!?安全性の真相を公開!

ビタミンE

トシです、

ビタミンEの摂り過ぎは
危険なのでしょうか?

アトピー治療のためには
通常の基準より多くの栄養が必要です。

その中でビタミンEの大量摂取が
健康上、リスクがある
という意見があります。

今回はビタミンEの安全性について
詳しく解説していきます。

★この記事で知れること

✅ビタミンEの多量摂取は危険なのか!?
✅科学的なデータから見るビタミンEの安全性
✅ビタミンEで死亡した患者の共通点を公開!

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アトピー治療におけるビタミンEの効能

ビタミンEは美肌を作るために
欠かせない栄養素の1つです。

また、アトピー治療においては
ステロイドホルモンを作る際の
材料としてビタミンEが必要なので
非常に大切な栄養素だと言えます。

ビタミンEの過剰摂取で死亡した事例がある

●資料1:食品栄養委員会(FNB)

米国科学アカデミー医学研究所の
食品栄養委員会(FNB)の調査によると

ビタミンE補給と、全死因死亡率の小規模な、ただし統計的に有意な上昇に、関連性が見られた。うち1件の解析では、摂取量400IU/日に死亡リスクの上昇を認めたが、このリスクの上昇起点は150IUであった。疾患予防のための抗酸化剤サプリメントに関しする試験の別な解析では、エビデンスレベルの最も高い研究から、ビタミンEが、単独摂取(10~5,000 IU/日、平均569 IU)の場合、あるいは、最大4種類の他の抗酸化剤との併用摂取の場合のいずれにおいても有意に死亡リスクを増加させることが判明した。

ビタミンEサプリメント高用量摂取の悪影響に関するこれらの解析結果が意味するところは不明である。解析対象となった試験の被験者の多くが慢性疾患もしくは関連リスク因子を持つ中年あるいは高齢者であり、彼らは概してビタミンE以外のサプリメントも摂取していた。また、解析された試験のいくつかは、栄養欠乏症がごく当たり前の発展途上国で実施されたものである。慢性疾患の第一次予防としてビタミンEサプリメントを健康な人に与えた試験の一部を見直したところ、ビタミンEが死亡率を上昇させるという説得力のあるエビデンスは得られなかった。

引用元:http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/18.html

との記述があります。

要約すると、

・慢性疾患を抱えた人がビタミンEを400IU摂っていたら死亡した事例があった

・試験の対象者は栄養不足の人が多い、発展途上国に住んでいる中年、あるいは高齢の方に対して行われている

・健康な人に対して調査をしたが、死亡率の上昇は見られなかった

ちなみに、慢性疾患とは具体的に言うと
心臓病や糖尿病患者のようです。

●資料2:微量栄養素情報センター

続いてもう一つの研究結果を紹介します。

微量栄養素情報センターは心臓病、末期腎不全、アルツハイマーを含む様々な病気とビタミンE摂取に関する19の臨床試験の結果をまとめたメタ解析では、成人で一日400 IU又はそれ以上のビタミンEサプリメントを摂取した人はサプリメントを摂らなかった人に比べ、死亡する可能性が6%高いことが報告されている。しかしながら、ビタミンE摂取と他のビタミン・ミネラル摂取の組み合わせによって、更にリスクを分析した結果、統計学的に有意に死のリスクが増加したのは成人のULよりも高い一日2000 IUを摂取した時だけであることが分かった。その上、心血管疾患の予防や治療に対するビタミンE補給の有効性を評価するための無作為化比較試験の結果を統合した他の3例のメタ分析では、一日800 IU以下のビタミンE補給によって心血管疾患の死亡率または全死亡率が有意に増加または減少した証拠は見つかってない。その上、最近の57の無作為化比較試験によってビタミンEの摂取量が5500 IU/日以下であれば、総死亡率に影響がないことがわかった。さらに、68の無作為試験のメタ解析で、ビタミンEを単独、または他の抗酸化サプリメントと併用しても死亡のリスクに有意な変化がないことが明らかになった。現時点では一日800 IU以下のビタミンE摂取であれば、心血管疾患などによって死亡する危険性が増加するという確かな証拠はない。

引用元:https://lpi.oregonstate.edu/jp/mic/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3E#reference73

要約すると、

・400IU以上のビタミンEサプリを摂っていた人はそうでない人より死亡する確率が6%高かった。

・最近の調査では、ビタミンE摂取量が5500IU以下であれば、死亡率に影響がないことが分かっている。

・現在のところ、心臓病などを持っている人はビタミンE摂取量を800IUいかに抑えておけば、危険性はない。

この2つの調査の参考資料は同じものです。

書き方によってところどころ
細かい情報が欠けているのですが
ビタミンEの安全性について
2つとも共通しているのは

・心臓病や糖尿病患者はビタミンEの摂取量を800IU以下に抑えたほうがいい

・それ以外の人は5500IU以下であれば特に健康上、問題は起こっていない。

ということです。

研究対象が高齢者でなおかつ
心臓病や糖尿病患者という時点で
死亡率に関してはそこまで
気にしなくてもいいレベルです。

どうしても不安ということであれば
400〜800IUに抑えておけば
まず問題はないと言えます。

個人的にはビタミンEの摂取量は
400IU×7=2,800IUほど摂っています。

体に異常は出たことは一度もありませんし
分子栄養学で病を克服された方の事例では
この摂取量は当たり前に出てきます。

曖昧な研究結果を信じるよりも
実際に病を治した人たちが
摂っていた分量を摂るほうが
よほど信用することができます。

とは言っても、

いきなり大量に摂るのは
体への負担を大きくします。

はじめは400IUから始めていき
2週間ほどかけて800IUまで増やし
同様に徐々に摂取量を上げるのが
安全な方法かと思います。

まとめ

・ビタミンEの死亡率が上がるという調査は心臓病や糖尿病を抱えている発展途上国の中年、高齢の方を対象にしたもの

・最近の研究では5500IU以下なら死亡率に変化が見られないことが分かっている

・どうしても不安なのであれば、400〜800IUに抑えておく

・いきなり摂取量を増やすと体への負担が大きいため、はじめは400IUから始めていき、2週間かけて800IUまで増やしていく。
同様のペースで徐々に量を増やす。

 

 

 

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