腸に備わっている独自の免疫システム『パイエル板』とは!?

トシです、

腸は常に学習しています。

今回は体の免疫の70%を占めている
腸の独自システムについて解説します。

このことを理解することで
なぜ人間が医学が生まれるずっと前から
命に関わるような大病に打ち勝ち
ここまで生き残ってきたのか分かります。

そして、

より体の臓器に詳しくなることで
体内には健康になるためのシステムが
生まれつき備わっていることにも
深く理解することができます。

アトピーを治すためには
まずは腸について徹底的に学びましょう。

スポンサーリンク

腸に備わっている独自システム

腸は脳と同じように神経細胞が
張り巡らされていることから、

『第二の脳』

と呼ばれています。

一説には腸内に棲んでいる
細菌達の種類によって人間が、

「これが食べたい!」

と感じる食べ物の種類が
変わるとも言われています。

例えば、

日頃から肉食やコンビニ弁当、
ファーストフード中心の食生活をすると

腸内の細菌バランスが
悪玉菌が優勢となります。

すると、

悪玉菌がより増えるように脳に対して
より多くの白砂糖たっぷりの食べ物を
食べるように司令を出しているのです。

逆に食物繊維が豊富な野菜や果物を食べ
バランスの良い食生活をしていると
腸内は善玉菌が優勢となります。

すると、

より健康になるために
食物繊維が豊富な食べ物を欲するように
脳へと司令を送っています。

このように腸というのは他の臓器と違い
独自に脳へ支持することもあります。

そんな腸の独自システムの中でも
個人的に面白いと感じているのが、

『腸内細菌を訓練する場所を作っている』

ということです。

腸内には絨毛と呼ばれる毛のようなものが
ビッシリと張り巡らされています。

腸内に流れる栄養分をこの毛がキャッチし
体内に栄養分を吸収しています。

更に体に害のあるウイルスや細菌も
しっかりキャッチし駆除隊である
免疫細胞へと引き渡しています。

そんな絨毛を顕微鏡で拡大していくと
いくつか絨毛が生えていない
平らな場所が確認できます。

※上から見た図

※横から見た図

この平らな場所は

『パイエル板』

と呼ばれています。

「なんでそんな場所があるのですか?」

と言いますと、

実はこの場所は
腸内細胞の訓練場なのです。

どういうことかと言いますと、
腸内に棲んでいる免疫細胞は

『体にとって何が害で何が無害なのか』

を学ぶ必要があります。

これが分かっていないと
体に無害な物を敵と認識して
攻撃してしまうことになりますし、

逆に体に有害なウイルスを間違えて
体内に通してしまうことになります。

そうならないために体にとって
有害なのか無害なのかを常に
学習する機会が必要になります。

その学習する場所こそが
このパイエル板なのです。

この場所に細菌が付着すると
まるでクロネコヤマトの配達員が
商品を自宅まで届けるように

入り口付近で待機していた
配達員が免疫細胞まで細菌を
運搬してくれます。

そして、

届け先の免疫細胞に対して
体にとって有害か無害かを
説明してくれるのです。

この説明を聞いた免疫細胞は

「なるほど、この種類の細菌は
体にとって有害なのか注意しよう。」

と学習していきます。

基本的に学習する免疫細胞は
司令官というポジションなので
学習した情報は他の免疫細胞へと
瞬時に拡散されていきます。

その結果、腸内の免疫細胞達は
共有された情報を元に侵入してきた
細菌類を仕分けしていきます。

まるで、会社に新しいシステムを
導入する時に社長がまず理解し
それを従業員に教えていくようなことが
日々、腸内で行われているのです。

こういった大切な仕事を
正常に行うためにも

腸内細菌が健康に過ごせる環境を
しっかりと整える必要があります。

そのためには日頃の食生活が
非常に重要となります。

腸の機能をマックスにすれば
体の免疫の70%はカバーできるので
薬を使う必要もありませんし
多くの病気は自然と消滅します。

健康への第一歩は
腸から取り組みましょう。

 

「参考になった!」という方は
こちら↓をクリックして下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました