デュピクセントの副作用とアトピー完治に向けての現実的な取り組み方

アトピー 新薬
デュピクセントの副作用とアトピー完治に向けての現実的な取り組み方

トシです、

デュピクセントには
副作用が存在します。

今回はアトピーの新薬として
10年ぶりに登場した

『デュピクセントの副作用』

について解説していきます。

アトピー患者にとって湿疹や痒みは
1秒でも早く消し去りたい存在です。

デュピクセントはそんなツライ痒みを
抑えることができるので
注目を集めています。

ただ、

薬には作用と反作用が必ずあります。

デュピクセントを正しく使うためにも
副作用のリスクを理解しておきましょう。

この記事で知れること

デュピクセントの副作用一覧
なぜ副作用が起こるのか?
IL-4とIL-16の役割とは?

 

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デュピクセントの仕組み

「デュピクセントってどういう薬なの?」

と言いますと、

『Th2細胞の働きを抑える薬』

です。

免疫細胞の1つにT細胞と呼ばれている
外敵を駆除する戦士達がいます。

彼らはTh1やTh2、Th17というように
外敵ごとに担当する部署を分けています。

その中でTh2が担当しているのは
アレルギーを引き起こす成分です。

食べ物やホコリ、ダニなどが
体に侵入してきた場合に、

「出て行け!」

と攻撃することが仕事です。

アレルギーの原因を追い払う際に
体の症状として現れるのが

痒みや咳、熱、湿疹などの
アレルギー反応です。

アトピーの方の体内では
Th2細胞が一般の方よりも多く
過剰に反応してしまっています。

デュピクセントという薬は
過剰に反応しているTh2細胞を
コントロールする作用があります。

IL-4とIL-16とは?

さらに細かく解説すると、

Th2細胞はアレルギー物質を探知すると
それを他の細胞に報告しようとします。

その報告手段として分泌されるのが
インターロイキン4と13です。
(IL-4、IL-13)

彼らが、

「これがアレルギーの原因です!」

と他の細胞に報告することで
体にアレルギー反応が起こります。

なので、厳密に言えばデュピクセントは
この情報伝達をしている存在である
IL-4とIL-13を抑制しています。

デュピクセントの副作用一覧

非常に便利なデュピクセントですが
薬である以上は副作用があります。

薬品情報サイトで
デュピクセントの副作用を見てみると、
このように書かれています。

アトピー性皮膚炎患者を対象とした国際共同試験3試験で本剤300mgを2週に1回投与された403例(日本人62例を含む)において、副作用は123例(30.5%)に発現し、主な副作用は、注射部位反応29例(7.2%)、頭痛12例(3.0%)、アレルギー性結膜炎7例(1.7%)であった。

参考サイト:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00067283

さらに次のような
注意書きが書かれています。

血圧低下、呼吸困難、意識消失、めまい、嘔気、嘔吐、そう痒感、潮紅等があらわれる可能性があるので、本剤投与時には観察を十分に行い、異常がみられた時には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

また、その他の副作用として

・結膜炎
・細菌性結膜炎
・口腔ヘルペス
・単純ヘルペス
・眼瞼炎
・眼乾燥
・好酸球増加症
・注射部位紅斑
・発熱

と書かれています。

起こりやすい副作用で言えば

・注射部位反応
・頭痛
・アレルギー性結膜炎

の3つが比較的、

起こる割合が多いようです。

なぜ副作用が起こるのか?

それではなぜ、
このような副作用が起こるのか?

と言いますと、

IL-4とIL-13をデュピクセントが
強制的に機能停止にするので

体にアレルギーが侵入しても
仕事をしなくなってしまうからです。

「そっちの方が痒くならなくて
良いのでは?」

と思うかもしれませんが

人間の体に備わっている機能に
無駄なものはありません。

アレルギー反応を出るということは
外敵をやっつけているということです。

そのおかげで深刻な病気になる前に
外敵を殺すことができています。

ところが、

デュピクセントは強制的に
その活動を抑止する効果があるので

外敵が体に侵入しても殺されず
体内を駆け巡り病気を発生させます。

その結果、

・頭痛
・アレルギー性結膜炎
・結膜炎
・細菌性結膜炎
・口腔ヘルペス
・単純ヘルペス
・眼瞼炎
・眼乾燥
・好酸球増加症
・注射部位紅斑
・発熱

などの症状が起こるのです。

使用者の声

実際に使用している方は
以下のような感想を報告しています。

全体的に見ると、デュピクセントを使用したことで
アトピーが改善したと感じる方が多いようです。

それだけ多くのアトピーの方が
Th2細胞によるIL-4、13の影響で
痒みが出ているということですね。

個人的な意見

デュピクセントについて個人的な意見は
アトピーで日常生活に支障をきたすのであれば
使ったほうが良いと思います。

よくアトピーを治す方法として
脱ステの情報が出回っていますが
僕自身はこれには賛成できません。

なぜなら個人的に脱ステを経験し
地獄のような苦しみを味わったからです。

なので、薬を急に止める行為は
人にオススメすることはできません。

薬は上手に使えば
暮らしを楽にしてくれます。

なので、仕事ができないほど
アトピーが悪化しているのであれば
デュピクセントをオススメします。

ただ、

デュピクセントでアトピーが完治する

という考えは持たない方が良いです。

あくまでその場しのぎの方法であって
根本的に治療する方法ではありません。

こちらのヨーダさんも呟いていますが
デュピクセントでアトピーを抑えつつ
根本治療を行うという方法が、

仕事や人間関係を保ちながら
アトピーを治す現実的な道と感じます。

根本治療に関しては
こちらの記事が参考になるので
読んでみて下さい。

https://www.teikyousya.com/archives/12493206.html
10年ぶりのアトピーの新薬デュピクセントの効果と個人的な意見
トシです、 デュピクセントを知っていますか? 2018年4月23日に発売された アトピー性皮膚炎の新薬です。 10年ぶりの新薬ということで 注目を集めているデュピクセントですが、 一体どのような薬なのでしょう...

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