トシです。
副腎だけにフォーカスして下さい。
巷の健康本には「腸内細菌が大事」「善玉菌」というワードが乱立しています。
もちろん第二の脳である腸を健康にすることで総合的に健康になれます。
しかし、
アトピー治療においては腸内環境よりも優先するべき臓器があります。
それは『副腎』
副腎を最大限に高めることで抗炎症ホルモンが分泌され全身の炎症は「ピタッ」と鎮まります。
今回は副腎という臓器の役割や活性化させる方法、なぜ副腎を活性化させるには、その方法がオススメなのかについてお伝えします。
目次
アトピー完治には腸より『副腎』が最重要である1つの理由を公開!
腸内環境よりも副腎にフォーカスするべき理由は1つだけです。
それは、
『炎症を消す臓器だから』
です。
たしかに腸内環境を整えることで、悪玉菌の比率が減り健康面にプラスの影響が出たり、快便になり慢性的な頭痛が解消されたりダイエット効果も期待できます。
ただ、アトピーを治すという目的で取り組むなら腸よりも副腎を徹底的に健康にして下さい。
あなたもご存知の通りステロイドはアトピーの炎症を劇的に抑制します。
なぜ、あれほどまでに効果があるのか?それは抗炎症作用があるから。
ステロイド薬は人工的に副腎皮質ホルモンに備わっている抗炎症作用のみを抜き取り薬品にしたものです。
「副腎皮質ホルモンって何ですか?」
と言うと、
副腎から分泌されているホルモンです。
つまり、あなたの副腎から分泌される『副腎皮質ホルモン』が最大限に分泌されれば、わざわざ外部からステロイド薬を通して炎症を抑える必要がありません。
なので、アトピー治療のために特定の臓器を見直すなら腸よりも副腎を徹底的に理解し、健康にして下さい。
そもそも副腎って何なの?
おそらく街中で副腎について街頭インタビューを行なっても
「何それ」「聞いたことはあるかも」「カレーに添えるやつですか?」
くらいの反応しか返ってこないでしょう。
アトピーを治すために相当重要な臓器なのに全然注目されていないのです。なので、ここではざっくりと副腎について紹介していきます。
副腎がある場所
まず、副腎は腎臓にちょこんと存在しています。
重量は約7g、長さ約5cm、幅約3cm、厚さ約0.4mm~0.6mmの餃子のような形の小さな臓器です。左右1つずつあります。
引用元:TODAY
副腎の構造
副腎は外側と内側の二層に分かれています。外側は副腎皮質。内側は副腎髄質と言います。
難しい専門用語は覚えなくていいので、まんじゅうみたいに、皮とアンコの2層構造何だなと理解してもらえれば問題ありません。
副腎から分泌されるホルモン
副腎は必要に応じてホルモンを分泌します。
外側の副腎皮質からは
- コルチゾール
- コルチゾン
- アルドステロン
- アンドロゲン
などが分泌されます。これらをまとめて副腎皮質ホルモンと呼びます。
内側の副腎髄質からは
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
が分泌されます。これらをまとめて副腎髄質ホルモンと言います。
どれも生命維持に必要不可欠のホルモンです。副腎は長さ約5cm程度の小さな臓器ですが命に関わる大切な臓器です。
アトピー治癒に密接な関わりがあるコルチゾール
副腎から分泌されるホルモンの中でも副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモンはアトピーと密接な繋がりがあります。
というよりもアトピー治療においてはコルチゾールだけが大切であって、その他のホルモンに関しては無視して良いです。
アトピー治療で作られるステロイド薬は、このコルチゾールを元にして作られています。
つまり、
ステロイド = コルチゾール
副腎からコルチゾールをしっかり分泌できるかどうかで薬に依存せずに日常生活を送れる人生かどうかが決まるということです。
コルチゾールの役割
コルチゾールは別名『ストレスホルモン』と呼ばれています。理由としては心身がストレスを受けると急激に分泌が増えることが判明しているから。
ストレスを感じたときにコルチゾールの分泌が盛んになる理由は、ストレスから体を守るためです。
ストレスは体に負担を与えます。その負担に耐えられるように体を最適化させるのがコルチゾールの役割です。
具体的には、
- 肝臓で糖の生成
- 脂肪の分解
- タンパク質代謝
- 血糖上昇作用
- 抗炎症および免疫抑制
などの働きがあります。
この中でアトピーと関わりのある作用は抗炎症および免疫抑制です。この力を高めることでアトピーが完治します。
副腎を活性化させるには『ストレス』が必須条件
悲しいお知らせです。
副腎から抗炎症ホルモンを分泌させるには『ストレス』が必須条件となります。
「そんなのヤダ!ストレスなんて増やしたくない!」
と感じるかもしれませんが仕方がないのです。
副腎皮質ホルモンから分泌されるコルチゾールはストレスから体を守るために分泌されるホルモンです。
このホルモンを活性化させるにはストレスがどうしても必要です。
とはいえ、限界まで残業したり、大っ嫌いな上司と話し続けたり、死の直前まで断食したり、100kgのダンベルを上げ下げするのは現実的ではありません。
では現実的に継続することができて、健康上プラスになる方法は何なのか?
それは、
『冷水シャワー』
です。
体が冷たい水に触れると「ひゃっ」と反射的にビクッとします。これも体にとっては一種のストレス。
ストレスと聞くと悪いイメージばかりかもしれませんが、適度なストレスは健康に必要不可欠です。
例えば、運動すると爽快でフレッシュな気分になります。あれはホルモン的な部分で言えば、肉体的なストレスによりアドレナリン(脳内麻薬)が分泌されることで瞬間的にハイになっている状況です。
こうした状況を考えると冷水シャワーで体に適度の刺激(ストレス)を与えることで意図的に気分を高めつつコルチゾール(抗炎症ホルモン)を分泌させることができます。
もちろん、毎日運動するのも効果的です。ただ時間がかかることと天候に左右されることを考えると継続しにくいというデメリットがあります。
その点、冷水シャワーであれば最短30秒で終わります。(天気の影響もゼロ)
こうした理由からコルチゾール(抗炎症ホルモン)を分泌させるには、冷水シャワーが最も現実的と言えます。
年齢が若いほど副腎は強くなる
冷水シャワーで副腎を活性化させる方法は老若男女、誰もが恩恵を授かれます。
特に14歳までの子供であれば一生の宝物になるでしょう。
なぜなら副腎は14歳までで成長が止まるからです。この時期までに冷水で副腎を活性化させる習慣があると副腎は最大限に強く育ちます。
逆にストレスのない快適な環境で育つと副腎は弱くなります。
どちらの人であっても冷水を浴びることで副腎を活性化させることは可能です。ただし、強い副腎を持っている人の方が分泌さえるホルモン量も多いため効果が大きいです。
さらに言えば、強い副腎を持っていれば14歳以降に冷水シャワーを止めたとしても、アレルギーなどの炎症疾患に悩むことはないでしょう。
親として子供に与える『最大のギフト』と言えます。
世界中で受け継がれている『あえて体を寒さにさらす習慣』
冷水を浴びることで病気を治すという発想は昔から存在します。
医学の父であるヒポクラテスは患者に冷水浴を処方しましたし、古代ローマ時代には、温度が上がっていく複数の部屋を移動していき、最後に冷水のプールに飛び込むという習慣がありました。
北欧では「赤ちゃんは外で昼寝させるのが良い」と考えられています。
なので真冬でも、それどころか気温が氷点下でも、赤ちゃんをベビーカーに入れて庭やベランダで寝かせる親が多いです。
こうした考えは親から引き継がれたものです。つまり何世代も語り継がれている伝統的な健康法なのです。
日本では江戸時代の文人、太田蜀山人が孫が生まれた際に、その母親に宛てた手紙にこのような記述がありました。
「あまりくるんで暖かく育てるのは宜しくない。まして寒いからといって、たくさん着せてこたつの上に寝かせるなどいったことはもってのほか」
このように『あえて体を寒さにさらす習慣』は世界中に存在します。日本でも子供は風の子という言葉は昔からあります。
人間が本来持っている力を活性化させることで体を強くし、病気のない健康体を作る考えは全世界共通なのです。
3ステップ冷水シャワー実践マニュアル
冷水シャワーは朝と夜の「1日2回」「冷水シャワー」を「30秒」浴びるだけです。
具体的には以下の3ステップを行なって下さい。
- ステップ1:シャワーもしくは浴槽で十分に体を温める
- ステップ2:冷水を30秒浴びる
- ステップ3:ステップ1と2を好きなだけ繰り返す(最後は冷水でしめる)
慣れないうちは下半身や手足だけ浴びるのも良いです。慣れてきたら頭から冷水を浴びるようにして、時間も1分~2分まで伸ばすと尚いいです。
夏の方が継続しやすいので、暑い時期に習慣化できていれば冬でも続けやすいです。慣れないうちは鼻水が出たりと風邪のような症状が出やすくなりますが、続けることで寒さに強くなるので、そういった症状は消えます。
日本の水道水は塩素が含まれています。
実は口よりも肌からの方が塩素が吸収されやすいので、冷水シャワーを行う場合は塩素除去シャワーヘッドを使い実践して下さい。
日本アトピー協会推薦品であるこちらの塩素除去シャワーヘッドがおすすめです。
まとめ
アトピー治療で最重要な臓器は腸ではなく副腎です。
ストレス時に分泌が高まるコルチゾール。このホルモンの抗炎症作用によってアトピーの炎症を治すことができます。
無理なく適度にストレスを与えるには、世界中で何世代も語り継がれている『あえて体を寒さにさらす習慣』が最も安全であり、信頼でき、継続しやすいです。
1日30秒だけでもかまいません。早ければ一週間で効果を実感できます。
P.S.
アトピーを治すためには副腎を活性化させる以外にも、炎症成分をこれ以上、体内に入れないことも大切です。
そのあたりの食事ルールに関しては、こちらの記事にまとめているのでチェックして下さい。
衛生仮説やT細胞についてはこちらを参考にして下さい。
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