トシです。
体は意味もなく病気になりません。
500万年前に地球上に人類が誕生し現代に至るまで人は様々な『難病』と遭遇に克服してきました。
残念ながら病気により命を落とした人も多くいます。
けれど僕たちは強靭に生き延びた人達のDNAを受け継いでいます。
そう考えると、僕たちの体には病気に負けずに健康に生き延びるシステムが生まれつきプログラムされているわけです。
西洋医学がこの世に出る以前から、自己治癒力のみで生存してきたのです。
体が行うことには必ず意味があります。その行為をしなければいけない理由が明確にあるのです。
僕たちがやれることは体がやろうとしていることをサポートしてあげること。そうすることで最速ギアで体は健康体へと促してくれます。
今回はアトピーで起こる『痒み』は何を意味しているのか?そしてサポートするにはどうすればいいのかを解説します。
目次
掻きむしる理由はデトックス!?肉体が痒みを起こす”目的”を徹底解説
「なんで体が痒くなるんだろう…」「この生き地獄から解放されたい」
アトピーに苦しむ全ての人が『猛烈な痒み』に苦しみ悩んでいます。
自然療法では基本的に病気の原因は見ません。なぜなら原因を特定することは非常に困難だからです。
人によってはストレスかもしれませんし、使っている洗剤かもしれない。食材に含まれている農薬なのかもしれないし、特定の添加物の可能性も否定できません。
考え出すとキリがないほど原因となる要因は無限に存在します。
もちろんアトピーの治療実績などから、原因の王道は突き止めることは可能です。
けれど、人によっては上記の原因だけでは解決しない可能性も十分にあります。
「それじゃ自然療法はどういう考え方で病気を治すの?」
と言いますと
『症状を起こす目的』に着目します。
例えば、
風邪をひき高熱が出たとします。体温計で測ると40度もある。
「これはいけない」と思い解熱剤を飲むのが西洋医学のアプローチ。西洋医学では症状は悪だと捉えて薬で強制的に抑え込みます。
一方で自然療法だと、熱をもっと出そうとします。何故なら体が熱を出す目的に着目しているから。
どうして風邪をひくと熱が出るのかと言うと、体内に侵入したウイルスを熱で殺菌したいから。
体内が高温になるとウイルスの増殖が抑えられます。それと同時に白血球の働きが活発化されます。白血球はウイルスを駆除するスペシャリストです。
体感的には高熱が出ると「ハァハァ…ツライ」と感じますが体内ではバシバシとウイルスを駆除してくれているのです。
こうした一連の流れを人類は薬を発明する何億年も前から自然に行ってきました。
もし解熱剤で熱を下げてしまうと、気分的には楽になりますがウイルスが駆除しきれないため、風邪が長引いてしまうこととなります。
こう考えると、
自然療法のアプローチと西洋医学のアプローチは真逆
ということが理解できます。
掻きむしる目的は一体なんなのか?
では、自然療法の観点から体を痒く目的に注目してみましょう。
体は掻くことで何をしようとしているのか。
絶対にこれが正解というわけではありませんがパッと思いつくのが『デトックス』です。体は痒みによって体内から毒素を出そうとしていると考えられます。
毒素と一言で言っても、添加物なのか農薬なのかステロイドの成分なのか特定は困難です。
けれど、体は出そう出そうと頑張ってくれている可能性は非常に高いと言えます。
となると、僕たちが体のためにやれることは『出そうとする行為』をサポートしてあげること。
高熱の時に熱を上げて体のウイルス除去をサポートしてあげるように、出そうとしている行為をサポートしてあげることで、最速で体を健康にすることができます。
体に備わる3つの排泄器官
デトックスで考えると体には3つの出口が備わっています。
具体的には、
- 肛門
- 尿道
- 毛穴
この3つです。
それに該当する排泄物が
- 便
- 尿
- 汗
となります。
そして、毒素が排出される割合は
- 便 : 75%
- 尿 : 20%
- 汗 : 3%
- その他(爪や髪) : 2%
となります。
つまり、
快便であればデトックスは70%以上クリア
ということです。
毎日、便が出ていますか?何日も出ないなんてことはありませんか?
腸内に停滞した便の毒素は、腸から血液へと流れ全身に巡ってしまいます。そうした毒素を出そうとする行為が『猛烈な痒み』である可能性は高い。
後ほど具体的に快便になる秘訣を紹介させて頂きます。
まずはデトックスにおいて便が何よりも重要であると認識して下さい。
アレルギーをどう捉えるか
西洋医学ではアレルギーに対して抗ヒスタミン薬を使い症状が抑えます。
一方で自然療法ではアレルギーの原因物質を少しずつ摂取することで、アレルギーを根治させます。
この仕組みとしては、腸にあるパイエル板と呼ばれるアレルゲンを認識する訓練所のような場所があり、そこで「これは体に無害ですよ」と教えることでアレルギーを治すというアプローチです。
アトピー患者の80%は汗アレルギー持ちだとされています。
これは別記事でも詳しくお伝えしましたが、肌から特定の成分が体内に入るというのは体からすると予想外の出来事だと認識します。
何故なら肌は何層にも分かれ外部から異物が侵入しないようにプロテクトされているからです。
ところがアトピーの痒みにより爪でガリガリと肌を掻きむしると、肌に備わるバリア機能が破壊されます。
そうなると外部から特定の成分が肌を通して体内に侵入しやすくなります。
体は「これは緊急事態だ!」と判断しアレルギー反応を出し、特定の成分を避けるように促します。
この反応は自分の汗でさえも対象となります。自分の内側から毛穴を通して分泌された汗は肌の表面へと押し出されます。その後、バリア機能が破壊された肌から汗の成分が内部へと浸透する。
このサイクルが繰り返されることで汗アレルギーになる可能性がグッと高まります。
こちらも具体的な対処法については後ほど詳しくお伝えします。
薬は悪ではない
ここまでの内容だと薬=悪のようなイメージを持たれるかと思います。
ただ薬によって命を救われた人も大勢いることからも分かる通り、薬は悪ではありません。
大事なことは『使い方』です。
例えば、
アトピーに使われるステロイド薬は強力な抗炎症作用があります。強力な薬はその分、反動も大きいです。そのため連続使用は2週間までとガイドラインに定めれています。
よく皮膚科医が「1週間後にまた来てください」と伝えるのは、連続使用を1週間してみて症状の変化を観察したいからという意図があります。
アトピーを何年、何十年も患っている人は「ステロイド薬を何年も使い続けてしまっています」という方が大半でしょう。
その状態で急にステロイドの使用をやめてしまえばリバウンド現象により、日常生活が送れなくなります。
その場合は徐々に薬の量を減らすアプローチとなります。
これはダメ!あれはダメ!と極端に否定するのではなく、バランスを考えて活用することが非常に大切なのです。
毎朝快便アプローチ
では、デトックスにおいて最も重要な便を毎朝出す方法をお伝えします。
便を出すことを考える際、まずは便の成分を知る必要があります。
便の成分はどのような構成になっているかと言うと、
- 水分70%
- 食べカス10%
- 腸粘膜のカス10%
- 大腸菌などの腸内細菌の死骸10%
となっています。
意外だと感じませんか?
便=食べカスの印象が強いと思いますが、ほとんどが水分なのです。
ここから分かることとして、水分不足は快便の大敵ということ。
経験があると思いますが水分をしっかり摂らないと、便は固くなりコロコロとした便になります。また腸内をスルスルッと移動できず岩石のように動かず停滞しやすくなります。
まずは水分が非常に大切であることを認識しましょう。
次に食べカス。これは『食物繊維』のことと思って下さい。
食物繊維は栄養にはなりませんが、便のかさ増しになります。
少しだけ専門的なことをお伝えすると食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性は便に水分を与えて排泄しやすくしますし、不溶性は便のかさ増しとなり排泄しやすくなります。
水分補給の方法
水分補給で勘違いされやすいのがお茶やコーヒーは含まないという点です。
純粋な水を飲むことを水分補給と言います。お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは逆に利尿作用があるので水分を出してしまいます。
また、水分は一度に沢山飲んでも吸収される量は変わりませんし、余分な部分は排泄されます。
そのため『こまめに水分を摂る』のが秘訣です。
特に食事中の水分補給には気をつけましょう。食べ物を口にしている時は胃から胃酸が分泌され食べ物が消化されています。その時に水を沢山飲んでしまうと胃酸を薄めて消化が不完全になってしまいます。
未消化の食べ物は毒となりますので危険です。
「一度にどれくらい飲めば良いのですか?」
と言いますと、1杯程度(150〜250ml)で十分です。
それを1日の中で数回繰り返すことで、水分不足を防ぎましょう。
食物繊維
食物繊維に関しては水分補給とも繋がる部分があります。
というのも食物繊維の中で水溶性の食物繊維は便に水分を与える役割があるからです。
なので便の成分のうち70%が水分である以上、水溶性食物繊維はキーポイントとなります。
水溶性食物繊維は豆類や根菜類、イモ類、海藻類、果物など、基本的に野菜や果物を意識的に摂取するようにすれば不足することはないでしょう。こうした食べ物には不溶性食物繊維も含まれているので、便のカサ増しにも有効です。
僕自身は食べ物から補うことを意識しているので、今は行っていませんが過去に水溶性食物繊維はパウダーで摂取していたこともあります。
無味無臭なので水に溶かしたりお米に混ぜて炊いていました。手軽に水溶性食物繊維を摂取できるのでオススメです。
最強の切り札はコーヒーエネマ
便を出すことにおいて最強の方法だと感じるのが『コーヒーエネマ』です。
いくら水分を摂ったり食物繊維を摂取してもストレスなど精神状態によっては便が思うように出ないことも多いです。
コーヒーエネマは浣腸なので、肛門からコーヒーを入れることで強制的に便を出します。
「お尻からコーヒーを入れるなんて危険なのでは?」
という意見もあるかと思います。
もちろん自然に排便するのが理想ではあります。ただ僕の場合、確実に毎朝便を出しておきたいということもあるので、こうした方法を取り入れています。
コーヒーエネマはアメリカの医師であるマックス・ゲルソンが考案したゲルソン療法で広く世の中に知られるようになりました。
ゲルソン療法は西洋医学的には受け入れ難い考えだったことから、強いバッシングに遭いましたが治療実績や自然療法の観点から見ると理に叶っていると言えます。
「腸を洗浄すると腸内細菌が流れ出てしますのでは?」という意見もありますが、あくまでエネマで洗浄するのは腸で最も汚れやすい『S状結腸』と呼ばれる部分です。
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そもそも一回のエネマで入れるコーヒーは1.5L程度なので、腸のほんの一部しか洗浄できません。
なので多少は腸内細菌が流れ出るというリスクもあるかもしれませんが、メリットが大きすぎるのでやらない理由はないと判断しています。
また、腸と肝臓は管で繋がっているのですが、腸から入ったコーヒーが肝臓を刺激することで肝臓の毒素も腸へと流すことができます。そうすることで肝臓デトックスもできます。
汗アレルギーの根本治癒
前半の方でアレルギーは肌から侵入することで起こりやすいことをお伝えしました。
アレルギーが発症した後は、徐々にアレルゲンを摂取することで根治させることができます。舌下療法とも呼ばれている方法です。
汗アレルギーの場合、コリン性蕁麻疹のようにしっかりと汗を出しきれずに毛穴に停滞した汗が痒みに繋がるケースと汗そのものにアレルギーが出ているケースの2つが考えられます。
2つとも根治させる方法は同じです。
それは『汗をかくこと』
汗をかくことで、汗を中途半端に毛穴に止めないで外に出す訓練をすることができます。また自分の汗を口にすることで体に無害な成分であることを教育することができます。
汗を口すると聞くと汚いイメージを持つかもしれませんが、治療の一環として軽く舐めるようにすると良いです。
日本では漆職人の漆かぶれの改善方法として、職人が漆を舐めるというものがあります。これと同じ原理です。
「でも汗をかくなんて面倒だし痒くなるから嫌です」
という意見もあるでしょう。
僕は相当な面倒くさがり屋なので、その気持ちはよく分かります。
そんな面倒くさがり屋な僕でも続いている習慣が『入浴』です。
少し熱め(42度くらい)のお風呂に15分ほど浸かると汗がしっかり出せます。
エプソムソルトを使うと汗が沢山出るので、かなりオススメの入浴剤です。(香りはラベンダーがリラックできて最高)
そのまま入浴を終えてしまうと、火照った状態なので入浴後に猛烈な痒みが出る危険性があります。なので冷水シャワーで締めます。
冷水シャワーの効用はこちらの記事で解説しているので詳しくは、以下の記事をチェックして下さい。
簡単に説明すれば強力な抗炎症ホルモンを分泌してくれる『副腎』を活性化させることができます。
アトピーのように炎症により起こる病気において最強の習慣なのでオススメです。
まとめ
自然療法と西洋医学ではアプローチが真逆です。
体が痒みを出す目的は『デトックス』の可能性が高い。デトックスの70%以上は便によるものです。いかに毎日、便を出せるかが勝負となります。
そのために水分をしっかり補給することと食物繊維を口にすること。ただ、それでも便が出ないこともあるのでコーヒーエネマもおすすめです。
アレルギーの治療においてはアレルゲンを避けるのではなく、徐々に摂取して体に慣れさせる方法もあります。
汗アレルギーに関しては汗を避けるのではなく汗をかくことで治癒させることが可能です。
入浴と冷水シャワーで根治させましょう。
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